[携帯モード] [URL送信]

君だけでいい


そして着いたのは…


――潰れて放置されたままになっている、スクラップ工場跡地。


「あのー…」


こんな広くて人気のない場所で、何を始めようというのか?


「俺とつき合うって事は」


仁志さんは、低く積まれた鉄材の上に腰かけた。


「危ないからねー。実際ボコられたりレイプされちゃった女もいるし」

「えっ!」


物騒な発言とは裏腹に、パーカーのポケットからのんびりとした仕草で煙草を取り出して、銀のジッポで火をつける。


「その点マサキはさ、素質ありそうだから」

「はあ…?」


話が見えないんですが。


「襲われても対抗できるように、鍛えておこー」


にっこり笑顔。


「え…えええええ!?」


これは予想外だった。

俺もついに…ヤンキーデビュー!?





[*back][next#]

14/24ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!