君だけでいい 苦悩 あああああ何故? 何でいきなり。 冗談? 気紛れ?気の迷い? 気が動転した俺は、あの後、結構な距離を走って帰ってきてしまった。 そして帰ってくるなり、ベッドに直行。 布団の中をごろごろ転がってひとり苦悩していた。 何で男?何で俺? 会ったばっかりで何も知らないくせに。 それに、もし仮につき合うとして。 仁志の恋愛経験は知らないが(でも多そう)、俺なんか今まで片思いだの両思いだのっていうレベルで、まともに付き合った経験とかないし。 初めてが男って…ハードル高過ぎないか? いや待て、俺! 顔はかなりかっこいいけど常識的にナシだろ! 何を前向きな方向に考えてんだ…あーもう嫌だ。 考えたらだんだん頭痛くなってきた。 「おい」 [next#] [戻る] |