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君だけでいい


冷凍食品は、健康に悪そうなのでイマイチ好きになれない。
中学生くらいから母に料理を任され、自分で食品を買うようになって、成分表に書かれてるカタカナの羅列を見るとなおさらだった。


「食ってみてー。陽介、一口たりともぜってー食わしてくんないんだよね」

「そうなの?」


心の狭い奴。


「…食べる?」


哲史の心底羨ましそうな様子が陽介への心配を上回り、つい口をついて出てしまった。


「いいの!?じゃあ近くの公園いこー」


哲史は弁当袋を大事そうに胸に抱え、弾む足取りで先を歩き出した。

…サボり確定か。まぁいっか、ちょっと聞きたい事もあったし。


――陽介、今日は何か適当に買って食べてくれ。


聞こえるはずもないだろうけど、心の中でこっそり謝罪した。





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あきゅろす。
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