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君だけでいい



そして意気揚々と、身体ごと陽介を振り向く。


「………」


陽介は無言だったが、その顔が心の中を物語っていた。

いわゆる、目が点。

というより目がでかいので、目がビー玉。というほうが正しいかもしれない。

きっと心の中は、言葉で表せないほどの感動に打ち震えているはずだ。


「どうよ?」


我ながら素晴らしい出来に、鼻高々。


「…指がきもちわるい」

「何だよ、それ!」


的外れな反応に、思わず椅子からずっこけそうになったが。

…花が綻ぶように、天使みたいに、今度はちゃんと笑ったのでまぁ良しとした。


――ん?天使……?





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