星
バジルが帰ってから私はまたゆっくり過ごした。出かける解きはバジルから買ってもらった帽子をかぶっている。
そんなこんなで今は昼ごはんの買い出しに来ている。
ぶらぶらしていると何かとぶつかってしまった。
「うわっすいません!!」
“何か”は子供だった。それも見たことのある顔の。
「あれ……」
「猫……猫に食べられてる」
帽子の事を言っているらしい。しかし私はそんな事どうでもいい。
「ランキングフウ太!!」
そう叫んだ瞬間どう見ても怪しいスーツの集団が現れた。
「あっ」
ランキングフウ太はヤバいと叫ぶと私の手をとって走り出した。
「えぇ!?」
とっさの事で私もびっくりだ。
「助けて!!ツナ兄の所まで行きたいんだ!!」
ランキングフウ太はそう言った。
「ツナ兄って10代目か!!」
なら今学校だな と思う。
私は胸元から拳銃を取り出した。
「って何で私が!?」
うっかり納得しかけた。ヤバいヤバい。ランキングフウ太を見て理由を尋ねる。
「ユウでしょ?噂で知ってるよ!」
「う……噂?」
「門外顧問の情報の砦!」
脚色しすぎだ!!うわぁぁ砦…砦とか…!!
「僕も情報屋だからね。」
不敵に少年は笑った。
「な……」
「一応マフィアなんでしょ?」
一応って……まぁ一応マフィアだけども!!
「私は戦いは専門じゃないの!残念だったねランキングフウ太」
ランキングフウ太はショックそうな顔をした。いやいやそんな顔……小動物を見殺しにするみたいで何かいやだ。
「すいません。護身術くらいは出来ます。」
「ツナ兄の所まで連れてって」
私は一応拳銃をしまった。
「もー分かったよ。やりますやりますよ!!」
「やったー!」
ランキングフウ太はぴょんぴょん跳ねて喜んだ。自信なんてないが仕方ない。目の前の子供を見殺しには出来ない。
護身術なら拳銃で充分だ。だけど守る相手がいる。私にだって秘策がある。最近してないから不安だが。
私は思い切って心の声が聞こえる状態 オープンにした。
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