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フィランは私に自分の事を「お姉さん」って読んでね とか言い出すし。 正直落ち込むなぁ。 私はそんなに女の子として見れないのかい?バジリコン。
フィランとバジルを置いて門外顧問チームのパソコンのある部屋に向かう。あの二人は放っておいても間違いとか起こらないだろうし(起きたら驚きだ)。


パソコンの電源をつける。ピポ と軽快な音をたてパソコンが起動する。 何だか気分が暗くなったし(バジルのせいだ!!)ウィルスがいないかチェックしようと理由をつけて、誰もこないネットに逃げ込む。

バジルの事は諦めた方が良いだろう。こんな恋報われない。だってバジルは私を妹としか思えないのだ。

そんな事を考えながら。





考えごとをしていたのが災いした。

「ぴゅん」と音がした。

いきなり後ろから打たれたのだ。
腕にかすり血がうっすら流れている。後ろを振りかぶると、黒いギザギザしたいかにもウィルスって感じの奴が背後に浮かんでいた。

ネットは私の世界だ。ウィルスは破壊者。ウィルスがここで自由がきくように私の自由もきく。
何も無いところから白い拳銃を取り出す。
躊躇うことなくウィルスに向かい三発うつ。
ウィルスに見事命中したが生死に関わる事ではなかったようだ。
何処が弱点か―――

ウィルスの銃弾を避けながら考える。

「数打ちゃあたる……か。」

やっぱり考えても無駄だと判断して再びウィルスに銃口を向ける。
ウィルスも私を狙っている。このタイミングならどちらにもあたるだろう。


案の定私はウィルスの攻撃を肩にくらった。痛い。

弾はウィルスの眉間にあたった。どうやら眉間が弱点だったらしい。だいたいの生き物の弱点だもんね!!



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