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「やっぱり能力があったから…」
一通り思い出したが、能力があったから私を引き取ったとしか考えられない。

「違う。」

親方様はそう言い切る。

「お前を殺すつもりだったんだ」
「な!?」

開いた口がふさがらない。殺すつもりって!!

「お前の力が悪用されていたり、お前が悪用していたら殺すつもりだった。」

目がチカチカしてきた。
クラクラする。

「でも見つけたお前は玄関に座っているだけで何もしない。家にはパソコンさえ無かった。」

親方様は本当の事を言っているのだろうか。

「あめ玉あげれば喜ぶし、こけりゃ泣く。俺のセガレと同じだなって思うと殺せなかった。」

10代目と……。まぁ子供だからね。

「それにバジルにも同じくらいの友達がいるかなって思ってたしな。確かに、一番は誰かにお前の能力がつかわれないようにお前を引き取った。」

大人の事情だ…。

「でもバジルにもお前にも家族っていうものを擬似的でも良いから教えたかった って言うのもある。」

親方様はそう言って私の頭を撫でた。

「バジルのところに永久就職すれば良いんじゃないか?」

「!?」

思わず顔が赤くなった。永久就職ってあれっすか!?「け」からはじまって「ん」で終るあれですか!?
「まぁ冗談だ!!」

親方様は豪快に笑うと私の頭を撫でまわした。

「何かしたい事を探せば良いじゃないか!!門外顧問チームの役に立ちたいなら雑用でもやってくれ!!」

そう言われると何だか嬉しかった。何だか構えてた私がバカみたいだ。

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あきゅろす。
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