電話 「はい。佐々原です。」 「チャオっす。」 この子供の声。電話をかけてきたのは他でもない。リボーンさんだ。 「手紙を書いた。取りに来い。」 「は?」 いきなりの言葉に耳を疑う。 「明日で良いぞ。」 「ちょっ。待ってください!!」 このままだと電話をきられそうだ。手紙はリボーンさんが持ってきてくれるんじゃなかったのか? 「私は外出は当分無理です。リボーンさんが持ってきて下さい。そっちの方が安全ですし。」 嘘は言ってない。外出なんて無理だし、リボーンさんが手紙を持ってきた方が確実だ。 「俺は来いって言ったんだ。きるぞ。また明日な。」 言い返す間もなく彼は電話をきった。 いきなり任務。しかも外出。しばらくは出なくて良いと思ったのにな。 ガックリと頭をうなだらせ、私は夕飯の準備に戻った。 [*前へ][次へ#] |