秘密
その扉を叩く事が始まりの合図
(秘密)
『今日はゼミかァ…アタシの所の教授、なァんか厭らしい目で見て来るんだよねェ』
『アタシの所もッ…何て言うか発言が嫌っ』
女子学生の間で必ずと言っても良いぐらいに話題にでる教授のセクハラ疑惑。そんな話題に華を咲かせながらナマエと友人2人は学内を歩いていた
『そういやナマエの所は京羅樹教授だよね、あの人若いし格好良いし最高じゃん』
『あはは…うん、まァ…』
友人にも誰にも言えない秘密を持つナマエは京羅樹 崇志と言う教授の話題を振られ、若干焦りつつも引き攣った笑顔で返す。勿論、友人はその事には気付かない
『しかもかなり優しいし、ああ言う人になら課題出されても大歓迎だよね』
『量は半端ないけど…』
ここで賛成しても良いのだが、賛成する事によって大変な方向に事態が進んでは困る、とナマエは敢えて賛成も反対もしない中途半端な返事を返した
『またそんな事言ってェ…あ、ほら、京羅樹教授の部屋だよッ』
『京羅樹教授格好良いからって襲っちゃ駄目だよォ』
良く声の響く学内は、生徒の声は筒抜け。きっとこのドアの向こうでは笑いを堪える男が待っているに違いない…それを想像するだけでナマエは少し恥ずかしくなった
『もう…何言ってるのよ…じゃあねっ』
ドアを軽く2回叩き、ノブを回して中へ入ると仕切りの向こうで煙草を蒸し、黄色いサングラスの向こうから、静かにナマエを見つめている京羅樹 崇志を見付けた。
『失礼します…』
『黄色い教授格好良いからって襲っちゃ駄目だよォ…だってさ』
やはり筒抜けだったのだ…案の定京羅樹は笑いを堪えながらナマエを中へと引き入れ、ソファへと座らせ、自分もまたその隣へと腰掛けた
『…襲われちゃ…の間違いじゃないですか』
『どっちでも良いだろ…なァ…ナマエ』
くくっと喉の奥で笑い、ナマエの開いた胸元へと唇を落とせば、ナマエの顔は見る見る内に赤く紅潮して行く。悟られないよう視線をずらすも無駄な抵抗…
『ッ…格好良くて、若くて、優しい京羅樹先生がこんな変態だったなんて知れたら大変ですね』
『関係ないね、俺は元から変態なんだから、他が勝手に勘違いしてるだけだし…』
ナマエが友人にも誰にも言えない秘密…それは大学教授、京羅樹と秘密の関係を持っている事だったのだ
『そんなの、ただの…ッあ…』
『もう良いから、こっちに集中しなって…』
ナマエの纏っていた服を脱がせ、ソファに押し倒すと再び胸元に唇を落とし、それと同時に本日の情事が始まった
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