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君を想う。(MM配信中)



 何が何だか解らない。
 アル? 何でこんな行動するの?

 扉を背にキツく目を閉じるアルが不可解でならなかった。

 それでもどうする事も出来ず、只、黙ってアルの様子を窺うしか出来なくて……。
 オレは掠れた声で名を呼ぶ事しか出来なくて……。

「……アル?」
「!! あ、ごめん。ボーとしてた」

 そう言って誤魔化し笑いするアルにさっきの男は誰なのかと問い掛ける事さえ拒まれた。

 只ならぬ雰囲気だけを察知し、怯えた。


 憶測だけが次から次へと浮かんでは消える日々を送る。
 あの日からアルはオレの病室へ泊まり込むようになった。
 何がアルを其処までさせるのだろうか?
 オレには理解し難くて、やはり膨らむのは想像ばかりだ。

 記憶が戻れば、こんな思いしなくても済むのに。きっとアルにこんな顔させずに済むのに。

 そんな思いがオレの胸を締め付け捕らえ離してはくれない。
 もどかしさが募る。


 next‥


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あきゅろす。
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