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*短編集*
□ラナンキュラス
└ロイエド/国家試験前
1月20日‥
誕生花「ラナンキュラス」
花言葉「華やかな魅力」
CP 「ロイエド」



 一年振りに会ったエドワードは、何かを乗り越えた溌剌とした魅力に溢れていた。
 あの日、あんなに満身創痍だった彼が纏ったのは焔。鮮やかな、沸々と内から湧き上がる静かな決意。
 あんな状態でよくぞ。

 エドワード意志を目の当たりにした時、私の全身が粟立った。無意識に彼に惹かれたのだ。自分ではどうしょうもないくらいに絆されてしまった。彼の力に成れるなら。

「良く決意したな。然し、生半可な覚悟なら止めておいた方が良い」
「アンタがオレを焚き付けた癖に。なんだよ、それ」

 ハッと鼻で笑うと射るような眼差しが私を映す。

「だからこそだ。後から私の所為だと言われも厄介だからね」
「んな事言わねぇよ。
決めたのはオレだ」

 静かな口調。
 本当の意味で決意が試されるのは、窮地に立たされたその時。
 その時、残酷な程に覚悟の意味を知る。
 階段を軽い足取りで下りながら、彼は私を仰ぎ見た。

「あ、中佐?」
「大佐だ。なんだね?」

 私の指摘に面倒臭そうに眉を顰め顔を逸らすとバツが悪そうに金髪を掻く。

「……………ありがとな」

 驚き真顔になったのは一瞬で、私は穏やかに微笑んでいた。

「それは国家試験に受かってからもう一度言って貰おうか?
でないと私の功績にはならんからな。
本当に有り難いと思っているなら、折角私が示唆してやった道。自らの力で物にする事だ」

 そう、私は道を照らしただけだ。
 チャンスを勝ち取るのは君自身。


「そのつもりだよ。
だから此処に居るんだ」


 勝ち気に笑う彼は自信に満ち溢れ、華やかな魅力に輝いていた。



 end‥
華やかと言ったらエドとルルーシュしか思い浮かびません(笑)
ロイ実はツンデレ?

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あきゅろす。
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