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*短編集*
□ヒアシンス
└ロイエド/微裏?
花言葉「スポーツ、遊び」

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「なあ、ロイ。
部屋にばっか居ないでさ、たまには外行かねー?」

 ロイの家のソファーで寛いでいたエドは、ロイが淹れてくれた珈琲を受け取ると不貞腐れた体で強請った。
 エドがそう言ったのも無理は無い。
 最近の二人は逢うとそのままロイの部屋へ直行し、この所デートらしいデートなどしていなかったのだから。

 付き合いたての頃は、デートに誘うのはロイで、嫌がるのはエドの方だった。
 と、言っても正確には嫌がっているのでは無く、只単に気恥ずかしさを隠していただけで、本当はロイとこっそりと人目を忍んでするデートは楽しみだった。

「ん、珍しいな。君からデートに誘うなんて…
何かあったのかね?」

 そう言ってロイはエドのおでこに自分のおでこを当て熱を計る。

「だーっ!! 熱なんてねえっ!!
オレは至って健康だっ!!!」

 ロイの顎を容赦なく上に押し上げ、退かすと全身の毛を逆立たせ怒る猫みたいに喚き散らす。
 くく、と小さく喉を鳴らしロイは笑う。

「何が可笑しいっ!!」

 小馬鹿にしたロイの態度にエドは更に怒声を強める。


「‥…で? 君は何処に行きたいんだい?」
「……は?」

 ロイが打って変わって優しく微笑んだ為、エドは怒りも忘れ聞き返す。

「ん?」

 ロイに先を促され、思わずエドは頬を朱に染め俯いた。

「……何処でも良い」

 ロイと……居られるなら……。エドは胸の内で呟いた。
 柔らかく、可愛くて仕方無いと言うかの如く、ロイはエドの頭を撫でる。

 ロイの掌の熱が伝わってきて、それが心地良くてエドは目を細めた。

 キスが降ってくる。

 唇がそっと触れ合い、離れ、また口付けが交わされようという時に、エドは我に返った。

「ちょっと待てっ!!」
「……どうしたんだね? エド」

「出掛けるんじゃないのかよ?」

 睨み付け訊ねれば、ロイは笑みを絶やさずに、

「行くよ。只……、先に運動を済ませよう」

 そう、言って除けた。

「──!? なっ、なななななに言ってんだよっ!!」

「君が余りに可愛すぎる所為だ。責任を取ってくれたまえよ。エド?」

「…変態っ!
ちょ……っ や……!」

 この後、腰が立たなく成る程運動しましたとさ。



おわり?
***********

……駄文!!orz

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あきゅろす。
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