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ツナガリ


「やっ……」

 怖くなって、必死に抵抗した。

 タッパも…力も、ロイの方が勝ってる。

 バタバタと足をバタつかせもがく。

「やめない!」

 ロイは、オレの両手を抑え付け、首に顔を埋めてくる。

「−…やああぁぁ………!!!」

 犯される恐怖に絶叫した。


「…‥君は、私が仕方なく君を抱いているとでも、思っているのか……?」

 だって、オレ達は男同士で……、あんたは女好きだし……

「君は私に、仕方なく組み引かれていたという言うのかっ!!?」

 そんなんじゃない…‥!!


「はぁう‥…んっっ!」

 先程とは違う荒々しい手つきに、オレは簡単に飲まれていく。

「嫌だと言うわりには、随分いやらしい声で 鳴くんだな?」

「やっ……、あぁう……!」

 甘さを無くした低い声――

 辱めるこの行為。
 ロイの全てが、オレを欲情させる。

「君のここは…何を欲しがっているんだね?
ほら、ヒクヒクと…波打っているだろ?」

 ひくっ

 ペニスの先をロイの指が引っ掻いて、オレはその刺激で、腰を振らせた。

「ひゃあぅ……ンァ…」

 乱暴なロイの手付きが、オレを巻くし立てる。
 突風の様にオレの全てを絡め取ってしまいそう。

 落ち葉のように流される。

「んっ、ロ……イ……!!」

「愛している、愛している……これ…以上………
どうしたら君に伝わるんだ?
この心臓を取り出し、見せれば……君は解ってくれるのか…?!」

 叫び、首筋を噛む

「ンくっ……!」

 オレは、首筋の痛みで悲痛な声を上げた。




「………帰ってくれ」

 唸る様に、堪えるように……




 ロイは言ったんだ……――


「悪かった………」






「…………………」








 それは…――――






     …――別れの言葉?







 時は……止まる…―――







「うぁあぁぁああぁぁあぁあぁ!!!!」


 明け方の街で 独り


  失った大きさを噛み締めた






 怒らせてしまった。


 失ってしまった……――?






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あきゅろす。
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