ツナガリ
10
「……‥エド…!?」
昼過ぎに目覚めたロイは、オレの顔を見て飛び起きた。
けれど……、
「――‥つぅ…!」
飲み過ぎた為か、頭を抱え蹲る。
「おはよう ロイ…」
声を掛けると、自分の記憶では、居る筈の無いオレが目の前に居ることに酷く混乱して、ロイは更に頭を抱えた。
「確か‥‥昨日…‥?」
「ロイ…昨日は、ごめんな」
「エド?」
「オレ、大事な事忘れてたんだ……」
「ロイを…愛してる」
「……!
エドワード…?!」
「愛してる‥」
言い慣れない言葉を、繰り返し伝えると、顔から火が吹きそうに熱くなる。
「私も…大人気なかった……」
どちらからともなく、求める様に唇を合わせる。ロイのアルコールの残る、熱い体に腕を絡め。
「仲直りのセックスは、如何かね?」
「…‥なっ!? まだ昼‥…!」
「昨夜はおあずけをくらってしまったからね……」
「や……ちょ…‥‥ぁあ!」
「愛しているよ」
「もう……離さない…」
ふたりの隙間を埋めていく。
完
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