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505.オールスター!?E.E.争奪戦!
じゅうろく

 なんと……
 壁の向こうには、大きな水路が広がっていた。


「うぎゃあああああああ!!!」

 ―――どっぼ〜〜〜ん!!


 大きな水しぶきを上げて、水路へ落ちたエドワード。


 水路は結構な深さがあり、エドワードは必死にもがくが、抵抗虚しく体は沈んでいくばかりだ。
 機械鎧の重みで、エドワードは泳げない。

 かなり水を飲んでしまったらしく、意識が朦朧とする。


 このまま死んじまうのか?
 明日は待ちに待った誕生日だというのに………。


 ―――苦しい……
 もう………ダメか―…?



 意識が遠退いていく中で、エドワードは、体を引き寄せられるような、力を感じた。







 ごふっ…―
 エドワードの口から水が溢れ、息を吹き替えした証拠に、短く荒い呼吸音を出し始めた。

「―……ん……」

「鋼の!?」

 顔に滴る雫。
 エドワードが、うっすらと目を開くと、目の前に広がったのは、ロイの心配そうな顔。

「オレ……助かったのか…?」

「良かった……!」

 ロイは、エドワードの体を掻き抱いた。

「え…? 大……佐?」

 戸惑いながらも、ロイの背に手を回す。

「悪かった…、鋼の!」

「…オレ…大丈夫だからさ…」

 ロイの背をポンポンと優しく叩く。


「本当に良かった……」


 下着までズブ濡れの二人。
 それなのになぜか、触れ合う箇所は暖かだった。

 二人は顔を合わせ、くすっと笑い合う。


「捕まえた……」

「…うん…、捕まった…」









おわり??→

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あきゅろす。
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