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505.オールスター!?E.E.争奪戦!
じゅうご

「もうお昼休みも過ぎてしまったし…そろそろ本腰いれないと」

 溜め息混じりに話しリザは、愛銃を構える。

「動かないで!」

 エドワードの一番の敵はリザだ。どんな策略もリザには通用しそうにない。

 リザと誕生日を過ごすのも別に嫌ではなかった。リザは、厳しい人だが、いつも思い遣りがあり、綺麗な大人の女性だ。

 一番信頼出来るのも、恐らくリザだ。




 ―――しかし………

 エドワードが、誕生日を一緒に過ごしたいのは………。




「豆ーーー!!」

 声は、どこからともなく聞こえた。声の感じから、その人物はそう遠くにはいないだろう。
 向き合っていたエドワードとリザの二人は、同時に辺りを見回す。

「豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆豆…………」

 最大の禁句の連呼にエドワードは、ぷちっと切れた。


「あっ! エドワードくん!?」

「…誰が・・スーパーマイクロミニマムドチビの豆かああああああああ!!!!!」


 走り出すエドワード。

 リザは慌ててその後を追う。


 高い塀を隔て、探している人物の姿を見付ける。


 エドワードが怒り狂っている様を、にやにやとして見ている。


「大佐っ!! てめぇ ブン殴ってやる!!! こっちに来やがれっ!!!」

「ストレスは体に毒だぞ 鋼の
そんなに怒っていると、伸びるもんも伸びないぞ」

「うっせぇーーーーー!!!
余計なお世話だっ!!」

 蒼い軍服を棚引かせ、こちらを見つめるロイ。高い塀に邪魔され、憎き上司の元へは行けそうもない。

「待っていやがれ! クソ大佐!!
今すぐそっちに行ってブチのめしてやる!!!」

 両手を打ち合わせ、その手で足下に触れる。
 みるみるうちに地面が迫り上がり、エドワードを乗せたまま、高い石柱へと変化する。


「エドワードくん!?
ダメ!! そっちは―――!!」


 ひらりと、塀を飛び越える瞬間、リザの制止する声を背中で聞いた。






壁の向こうには――!?→

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あきゅろす。
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