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505.オールスター!?E.E.争奪戦!
じゅう

「それにねぇ! この絶世の美を誇るこの私に向かって、おばはん、おばはんって腹立つのよ!」

「…ふんっ。おばはんにおばはんって言って何が悪いって!?」

「ムキーっ!! 私がおばはんならあんただってオジンじゃないのっ!!」

 エンヴィーとラストのふたりは、まだ醜い口喧嘩を繰り広げていた。

 西の空に蒼白い光が上がったのは、その時である。

 ――…!

 錬成反応の光を確認したふたりは、我に返った。

「鋼の坊や……」

「……!
そうだった! こんなトコでラストと遊んでる場合じゃなかったんだった!」

「……それはこっちの台詞だわ……」

 ラストは髪を掻き上げ、エンヴィーを睨む。

「んじゃあ、どっちが先に鋼のおチビさんを捕まえるか競争って事で!」

 エンヴィーはにかっと笑うと、光が上がった方向へ走り出す。

「挑むところよ」

 その後を追うように、ラストもさっきまで立っていた、屋根を離れる。





 その光を確認し、リザ、アームストロング、リンも、同時にエドワードの位置を把握した。


「こっちね……」

 銃を構え、光った方へと走るリザ。



「むむっ、動き出したか…」

 ひとつ拳を打ち合わせると、堂々とした態で、立ち上がるアームストロング。



「あっちから場所を教えてくれるなんて、随分親切だなァ」

「リン様、先程からホムンクルスの気配がします。」

「知ってるヨ…」

 一石二鳥だ。そう言ってほくそ笑むと、全速力で走り出した。





「皆、動き出したようだな…。
私もそろそろ出陣するとしよう」

 ググッと発火布の手袋を、両手にはめると、螺旋階段をゆっくりとした足取りで降りて行った。






いよいよ終結へ!?→

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あきゅろす。
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