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505.オールスター!?E.E.争奪戦!
いち


 ―――三日三晩続いた嵐が去り、何とも清々しい、良い出来事を予感させるような気持ちの良い朝の始まり。



 セントラルの一角にあるホテルの一室。

 鏡の前に、少年が立っていて、やはり上機嫌で鼻唄まじりに身支度を済ませていた。

 この少年こそ、今だ合格者を200人程しか出していない、超難関とされる国家錬金術師の資格を、なんと、12歳で取得した天才錬金術師、その人である。
 人は、彼を敬意を称して呼ぶ。


 史上最小………、もとい、史上最年少国家錬金術師、『鋼の錬金術師』――と。



 しかし、いくら国家錬金術師とは言え、まだ15歳の少年。
 時折見せる意外な程あどけない笑顔は、ピリピリとした軍の雰囲気を一掃する、言わば、軍のアイドル的存在なのだ。



「…なんにもやることないし…、司令部に遊びに行くか…」

 エドワードの辞書に『ジッとしている』と言う文字はない。
 退屈、暇が何より嫌いな彼は、動いていないと死んでしまうサメのようだ。

 思い立ったら直ぐ様行動しないと気が済まない彼は、弟のアルフォンスを連れて部屋を出た。





 兄弟は、司令部への道を軽い足取りで歩いていく。

















これから、己れの身に振り掛る、嵐のような出来事など、露知らず……………。






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あきゅろす。
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