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銀魂
貴方に依存(坂万)





空は晴天。






万斉は鬼兵隊の船の甲板から空を見上げていた。空には雲ひとつなく真っ青で。しばらくの間、万斉は頭の上に広がる広大な海に魅入っていた。




真っ青といえば、自分の大切なあの人の瞳を思い出す。常に透き通るような青空の色をした瞳を煌めかせ、まるで心暖まるような夕焼けの色を出させる笑顔を自分に向けるあの人。





「坂本殿…。」





今頃、坂本は大好きな宇宙で何をしているのだろうか。貿易の仕事…は当たり前だろうけど。いや、またサボって陸奥に殴られているのかも。





そんなことを考えていると、ふいに脳裏にその場面が浮かんできて万斉はクスッと小さく笑ってしまう。





笑ってしまった自分に少し驚くが、それは自分がそれほど坂本を好いている証拠だと万斉は思った。





今こうして自分が坂本のことを考えているように、坂本も宇宙で自分のことを考えてくれているのだろうか。





万斉はふと思う。





会う度、会う度自分に抱きついてくるそんな坂本なら常に考えていそうだが。(きっとアッチの意味でも考えているのかもしれない)




「拙者はここまで坂本殿に依存してしまったか」




空を見上げて坂本を想いながら万斉ははっきりと小さく呟く。表情は微かに笑っていてどことなく嬉しそうに。







「愛してるでござるよ、坂本殿。だから早く帰ってこい。」






万斉は空にいる坂本に届けるかのように言った。











方に依存
(それは貴方を好き過ぎるから)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
end.







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