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びーえる改
出逢いは単純、想いは複雑(リボコロ)



幼なじみであり、腐れ縁。そんな関係は今までもこれからも永遠に続いてそこからは何も生まれず、ただただその関係を保ったまま…そう、友人以上恋人未満のままで終わるかと思った。(まぁ、恋人未満ってのもなんだか…なのだが)生まれ育った場所も同じで小さい頃からずっといっしょで出会いは本当に単純だった。だからずっとにいっしょにいたからこそ生まれたのかもしれない。この想いは。



会いは単純、
想いは 
 
 
 
正午を過ぎれば自然と日は照り立ち気温が上がり暑くなってくる。リボーンはお昼ご飯も食べ終わり暇だった。本棚にある本もほとんど全て読み尽くしてしまえば、新聞も朝読んでしまったので読む気にもならない。かといってこの結構な暑さ。はっきりいって外に出る気にもなれない。仕方ないので読破した本を2回目を読むことにし手に取ればソファーに腰掛ける。腰掛けると同時にコンコンとガラスを叩くようなノックの音。誰かはすぐに分かるのでリボーンはゆっくり立ち上がると窓を開けニッと笑う。



「ちゃおッス、コロネロ。来やがったな。」
「おう。だってお前、こんな暑かったら来ないもんな。コラ」



迎える自分に小さく笑み返すコロネロの言葉に確かにと笑いながら呟けば手を貸してコロネロを部屋へと入れる。リボーンは決して暑がりではない。むしろ寒がり。ただ単にめんどくさいだけだとコロネロは長い付き合いの中わかっているので別に腹を立てることもなくやってきたのだ。なんとなく自分だけがコロネロの特別な存在みたいで嬉しく思う。(まぁ幼なじみとなればそうなのだろうが)



そう、自分はコロネロが好きだ。自分のこの想いに気づいたのはだいぶ前。今の俺達は11歳。家柄も結構違う。リボーンはヒットマンになるために銃や格闘技などは勿論、勉学などもきちんとしなければならず。コロネロは将来軍人になるため戦闘の修行をしている。性格だって違う。なんというか、ほとんど逆なのかも知れない。例えば…リボーンは勘が冴えてるのに、コロネロは意外と鈍感…的なところとか。



そこが1番、悩み。今まで何度もコロネロに「好き」と伝えているリボーン。それにコロネロは「俺も」と返すが…それはきっと友人としてのことなのだろう。可愛らしい笑顔で返してくれるのはすごく嬉しい。でも自分は本気なのだ。そこら辺をわかって言ってくれるともっと嬉しい。



「コロネロ、好きだぞ。」
「俺もだぜ、リボーン。」



でも俺は挫けず伝え続けることにする。きっとこんなことし続けてもコロネロは何年経っても気づいてくれないだろう。それでも俺は伝える。ずっとずっと気づかなければその時は…。






「キスのひとつでもしてやっか。」







end




...

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