お題
2.受と攻の攻防線
「あ、あの〜、サスケさん」
「なんだ」
「これは…一体…どういう事でしょうか…」
お昼に干されたであろうお日様の良い匂いのするふわふわの布団の上。
俺は何故か、
サスケに乗っかられていた。
もう寝ようかと、布団に横になってダラダラとサスケが来るのを待っていた。
当たり前だが、一緒に寝ないと落ち着かないし…。
まぁ…、恋人同士色々あるわけで。
そしたら、やって来た当人はベッドに上がるなりこの有様。
誰だって疑問に思うってばよ!
俺に立て膝で跨がったサスケはいつも通り、偉そうに俺を見下していた。
「分からないのか?」
「分からねぇってばよ!」
至極不思議そうに首を傾げられても、さっぱり理解出来ない。
「いつもこっちがやられてばっかりだからな。
俺も男だから、割に合わねぇ」
「は?」
「だから、ヤらせ…」
「わぁーーーーーっ!!!!」
ぽふんと小気味良い音を立ててサスケの口を塞いだ。驚いたサスケは目を真ん丸く見開いて、何度となく瞬きをしている。
入れ代われってか!
「はっきり言うなってばよ!お前が言うと破壊力抜群なんだよ!」
「んー!」
抗議の声が上がる。
そんなに睨んだって駄目だから。
息が出来なくて苦しいのか、頬っぺたが真っ赤で凄みなんてないからさ。
そのままサスケを転がして、ベッドに横たえた。
逆に俺が上に来る。
「ダメダメ」
「んーーん!!!」
「それにまだまだ、サスケには早いってばよ」
「ん?」
見下ろした目は電気に晒されてキラキラ綺麗。
だけど、今にも吸い込まれてしまいそうな優しい黒に浮かぶのは不思議そうな表情で、俺は笑った。
どうしてかって?
そんなの決まってる。
「俺の方が、サスケをいっぱいいっぱい好きだから」
「ん?」
「好きなモン勝ちって事」
「んっー!!!」
塞いでいた手の平の代わりに、口でそっと唇を塞いだ。
☆☆☆☆
下ネタ!なんだか、「例えば〜」と同じ展開に(笑)
やっぱり18位。
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