[携帯モード] [URL送信]

SS
影(ナルサス・サスケ視点)
お前は、

いつも皆に囲まれている。

朝も昼も、ずっと


道を歩けば話し掛けられて


困ったらすぐに必要とされて

その姿はまるで太陽みたいだ。

全ての物が必要とする日の光。


俺なんかが近付いて良い様な存在では無いのかもしれない。


アイツが太陽なら、


俺は影。
ずっと暗い暗い闇にいた。

本来なら此処に、
太陽の傍にはいてはいけないのかもしれない。


なんて、

寝床で呟いたら、鼻で笑われた。


「サスケしらねぇのか?

全部の物には影があるんだぜ。

人にも、
動物にも、
花にも、

だから影があるってことはこの世に存在してるって事なんだってばよ。


サスケが俺の影だってんなら、
サスケが俺の存在証明って事になる


これってどんなに幸せな事か知ってる?」



しらねぇよ。
そんなの。


「お前がいるから俺がいるって事

お前無しじゃ生きていけないって事」


今度こそ分かったろ?と耳元で囁かれて、

頭が痺れた。


わかんねぇ。全然。


「じゃあさ、


俺がお前の影になる。

ずっと傍にいて、

ずっとくっついてるから

離れろったって離れてやらねーってばよ」



くらくらと眩暈の様な、意思の中


本当に身体を密接させて笑った顔はいたずらで、

俺は太陽の様な恋人に、全てを奪われていく。


悲しみも、
憂いも、


寂しさも

みんなみんな、
無くなってしまうのだ。




☆☆☆☆

火影ナルトな設定…。
トビウオちゃんにプレゼントしたい(笑)

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!