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感謝感激☆雨、のち快晴B
7月には一大イベントがあった。
それはサスケの誕生日。

「サスケもうすぐ誕生日だろ?
お誕生会誰か呼びたい友達いるか?」
「おたんじょーかい…?」


さすがに保育園に友達の一人や二人いるだろう。誕生会だってしたいはずだ。
しっかり有休取ったから盛大に祝ってやれるってばよ!


「誰かいねーのか?」
「……あっ!」


やっと思い出したらしいサスケは俺を見て目をキラキラさせていた。


    ***


誕生日当日、あまり豪華じゃないけど沢山の料理を並べてみた。
サスケの好物のトマトだってあるし、一応小さいけどケーキだってある。
それを見たサスケは嬉しそうににっこり笑っていたのだ。
可愛すぎる。
写真に撮っておけばよかった。

そうしてドアベルの音がするとサスケは一目散に玄関へ走っていく。
お待ちかねのお客様が来たみたいだ。

小さい足に玄関用のサンダルを引っ掛けてまだ高い位置にある鍵を背伸びして開ける。


ドアが開くなりサスケの目はいつになくキラキラした。


「パックン!いらっしゃい!」


思い切り抱き着いたのに、年老いた犬は慣れた様にそのままにしている。そうなのだ、サスケが誕生会に呼びたい友達はとなりの家の犬だった。
ひとしきり抱きしめたあと、サスケは用意していたタオルでパックンの脚を丁寧に拭くと家に上げる。

たどたどしい足付きで玄関サンダルを脱ぐと、並んでリビングに歩いていった。


「いや悪いね、俺まで呼んで貰っちゃって」


取り残されたのは俺と犬を連れて来たカカシ先生だ。


「良いってばよ。
人数多い方が楽しいし」
「その代わりと言っちゃなんだけど、酒持って来てやったよ」
「やりー!」


そう言って日本酒の酒瓶を俺に寄越した。
これは相当ウマイと称される…!


「ナルトーー!
はやくはやくー!」


サスケの声がして、大人2人はリビングへ向かっていった。
いつも使ってる台所のテーブルじゃなくて居間の低いテーブルに並んでいる食事の前にサスケとパックンがきちんと並んで座っている。
サスケは相当ご機嫌なのかずっとパックンの頭や背中を撫でていた。


「サスケ、ご飯なんだから手洗わないと駄目だってばよ」
「あらったもん」
「でも動物触ったら手洗えって教えたろ」
「………はぁい」


一瞬ぶすくれたけど、ちゃんと洗面台に駆けていった。

その間に俺はみんなの飲み物を用意する。
大人はもちろん酒だ。
サスケには特別に炭酸を出してやった。
普段はあんまり飲ましてない。歯が溶けるとかそんな理由だった気がする…。


「ただいま!」


いつの間にか戻って来たサスケがパックンの隣に座って、でも触らない様に頑張っていた。
触りたいのに我慢するサスケは可愛い。

またシャッターチャンス逃したってばよ!


「サスケはなんでパックンが好きなの?」
「あのね、いじわるしないから。
ほかのいぬはくつなくしたり、いっぱいなめたりするの…」
「そっか」
「カカシもパックンすき?」
「好きだよ」
「えへへ」


そんな2人の会話を聞きながら、ケーキのろうそくを立てた。
サスケサイズのケーキはろうそく数本立てるのも大変だ。


「ほら!サスケ!
願い事考えたか!?」
「まってまって!」


ろうそくに火を点しながらサスケに呼び掛けると、慌てた風に座り直した。

ぱっと明るいろうそくに願いを込めて。


ふーっと小さな口では中々一気には消せないけれど。


「ハッピーバースデー!」



☆☆☆☆
オチなし!
サス誕2011とトビウオちゃんのリクを一緒にしてみました(笑)


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あきゅろす。
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