浮気×健気(リクエスト小説) 6 廊下を歩いていると、携帯が鳴った。 亮太専用の着信音だ。 急いで確認する。 『今日、遊ばないか?出来れば誠ん家で。都合がよければ』 …亮太がわからない。 浮気するのに、どうしてこんなこと言うんだ? それでも、嬉しいと思ってしまう。 それに…俺の家ってことは、昨日みたいなことはないよね? 『別にいいけど』 本当は嬉しいのに、ついぶっきらぼうな返事しかできない。 そんな俺のことも、亮太はわかってくれる。 「亮太…っ」 亮太のことを考えると胸が苦しくなる。 「好きだよ…」 誰もいない廊下で呟くことしかできない。 [*前へ][次へ#] [戻る] |