浮気×健気(リクエスト小説) 24 「そ、そのっ!盗み聞きするつもりとかは全然なくてっ!でも、朝、聞こえちゃってっ、つい…」 あたふたしながら説明をする田中。 「は?つい、って何?お前に関係あるか?」 「ごっ、ごめんなさい!!」 純粋に不思議に思ったから聞いただけなんだけど… 田中は俺が怒ってると思ったらしく、泣きそうになりながら謝ってきた。 「別に怒ってねーから。てことは…話とか聞いてたわけ?」 「はい、すいません…」 「…別にいいけどさ。何?噂とか流したいわけ?」 「ち、違いますっ!!俺、前から知ってたんで…心配で…」 は?知ってたって…俺と亮太が付き合ってること? それが心配?こいつ本気で意味わからねぇ。 「その…2人は付き合ってるのに…亮太くんは浮気してるので…」 「…随分詳しいんだな」 苛々してきて、少しキツイ言い方をしてみる。 「っ、俺、ずっと見てたんで!誠くんのこと…」 「…はぁ?」 俺は耳を疑った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |