浮気×健気(リクエスト小説)
19 side:宏樹
『明日亮太と話をする』
この言葉は、一見兄貴が俺の言うことをきいてくれたように聞こえる。
でも、違う。
兄貴は嘘をつくような奴じゃないから、話自体はするだろう。
でも、俺の望む結果にはならない。
兄貴は亮太さんと別れる気なんてないから。
『別れる気はないんだろ?』
何もできない自分を内心馬鹿にして笑いながら言う。
俺の言葉に、兄貴は謝罪と言い訳しかしてこなかった。
そのときの兄貴の表情はとても悲しげで。
俺はみっともなく泣いてしまった。
Side:宏樹 end
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