浮気×健気(リクエスト小説) 15 side:宏樹 「亮太さん」 亮太さんの真後ろまで行き、声をかける。 振り向いた亮太さんはいつもの笑顔。 「あれ、宏樹くん?偶然だなぁ」 「話あるんすけど。いいですか」 「ちょっとぉ、この子だれぇ?」 いきなり女が話に入ってくる。 「誠の弟」 「うっそぉ!全然似てなぁい!かわいい〜」 黙れ、ブス。 お前も兄貴を悩ませている原因の一つなんだ。 「で、話って?」 亮太さんが話を戻した。 「ここじゃ、ちょっと。できれば二人で話したいです」 いっそのこと、この女の前でこいつがどれだけ最低かを言ってやりたいが、俺のせいで兄貴が学校でホモ扱いされるのは忍びない。(実際ホモなんだけど) 「あー、水野さん。悪いけど今日は解散でいい?」 「え〜!なんでぇ〜」 話聞いてなかったのか、ブス。 「ごめんね。埋め合わせは必ずするから」 亮太さんがそう言うと、ブス…いや、水野は帰っていった。 「で、話って?」 「単刀直入に聞きますけど…亮太さんて兄貴と付き合ってますよね?あの女誰ですか」 [*前へ][次へ#] [戻る] |