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俺は弟が大嫌い。番外編(過去)
5
帰り道、弟はずっと俺の手を握っていた。

「兄さん、あの人誰だったの?」

「クラスメイトだよ」

「仲いいの?」

「まあまあ」

「僕とどっちが好き?」

「智樹に決まってるだろ」

いつもはこんなに質問ばかりしてこないのに、今日は友達についてあれこれ追及してきた。

終始不機嫌な顔をしているので、弟が喜びそうな言葉を選んだ。

しかし納得はしていないようで、下を向いて手を強く握っていた。


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あきゅろす。
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