小説:俺は弟が大嫌い。
18
『久しぶりだね、何か喋ってよ』
「てめぇ…何で俺の学校を知ってる!?」
『あー、調べた』
「なっ…」
俺はこうなることを予想して、同級生には誰にも高校のことを言わなかった。
先生にだって口止めしておいたのに…!
『ちょっと時間かかったけど…受験に間に合ってよかったよ』
「てめぇ、ふざけんな!!」
『僕は真剣だよ。…今日はこのくらいにしておいて、4月に会うのを楽しみにしておくよ』
「話はまだ…!」
ブツッ!ツー…ツー…
「…!なんで…!!」
思わず携帯を壁に投げつけた。
せっかく逃げられたのに。
体が震える。
俺は、泣きそうになった。
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