小説:俺は弟が大嫌い。
16
弟が来たら、どうしよう。
そのことばかりが頭か駆け巡る。
授業中、ずっと上の空だった。
放課後になり、颯太は部活に行き、俺は寮に帰った。
ソファーに座りテレビを見ていると、携帯が鳴った。
画面を見ると、表示されていたのは…
…母親の名前。
なんで?どうして?
俺が家を出てから約9ヶ月。
その間に電話してきたことなんか一度もなかったのに。
心臓の音がうるさい。
今出なくてもきっとまた掛かってくるだろう。
恐る恐る携帯を手に取る。
聞こえてきたのは、母親の怒声。
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