小説:俺は弟が大嫌い。 14 …理解してくれただろうか。 そういうわけで、俺は弟が嫌いなんだ。 まぁ、今は別の学校だし、弟との接点なんて皆無。 俺は今平和でそこそこ楽しい毎日を送っている。 なら、何故今更弟の話をしたかって? …それは、不安になったから。 弟には学校の名前を教えてないし、母親もわざわざ俺の情報を言ったりしないだろう。 だが… 昔の弟の執着が健在なら、全寮制の高校をしらみ潰しに調べるくらい平気でやるだろう。 いや、もしかしたら情報を集めてこの学園を探し当てているかも… 嫌な想像は考えればキリがない。 しかし、そんなことばかり考えても仕方ない。 弟も母親もいない、この状況を楽しまねば。 [*前へ][次へ#] [戻る] |