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小説:俺は弟が大嫌い。
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「何よそれ…っ!文弥、あんたが智樹を唆したの!?」

我に帰った母親が俺に向かって吠える。

俺だって初耳だ。

こんな弟だって初めて見た。

戸惑っていると、弟が溜め息をついた。

「理解力の無い人だな…これだから嫌いなんだ…」

そう言いながら、お友達は俺の肩をいきなり掴み…

…キスをしてきた。

は!?は!?意味わかんねぇ…!!

「なっ…!!」

頭が真っ白になったが、すぐに我に帰り、弟を突き飛ばす。

「なっ、何っを…!」

何をするんだ、と言おうとするが焦って上手く言えない。

「わかったでしょ…俺は兄さんが好き。兄さんが関わらないことに興味なんてないから…受験なんて興味ないよ」

そう母親に言い放ち、弟は俺の手を掴んでリビングから出る。

弟の部屋に着く頃には俺も少し落ち着いていた。


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あきゅろす。
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