生徒会庶務の災難(ポッキーの日)
18
会長は何もせずにぽかんとしている。
驚くのも無理はない。
可愛いだの抱きたいだの言われてるほど小柄な先輩に吹っ飛ばされたのだから。
てか、俺も驚いてる。
こんな先輩を見たらファン達も抱きたいなんて二度と言えなくなるのだろう。
「きいてんのかこのクソ野郎がぁ!!」
会長をガクガクと揺すりながら罵倒する先輩。
そろそろ止めないとこっちが加害者になりそうだ。
「落ち着いてください、先輩」
先輩の肩に手を置いて声をかけた。
「助けてくださってありがとうござ「瑞季っ!!」
言い終える前に先輩にタックルをされた。
この人何しに来たの?助けに来てくれたんじゃないんですか?
「怖かったな…俺が来たからもう大丈夫だぞ」
万力のような力でギリギリと抱きしめながら優しい言葉をかけてくる先輩。あんたのほうが怖いわ。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!