生徒会庶務の災難(ポッキーの日)
15
「なんだそりゃ…」
「いや、俺、今日初めてポッキーのこと知ったんだよ。で、ポッキーゲームのことも当然初めて知ったわけで。中途半端にしか教えてもらえなくてモヤモヤしてたんだ」
らしくないとはわかっているが、長ったらしく説明をした。
教えてもらうには事情を話すしかないだろう。
「…へぇ」
俺の説明を聞き終えた会長はなぜかニヤッと笑ってそう言った。
「…なんだよ、俺がポッキーのこと知らなかったのがそんなに面白いのかよ」
会長が馬鹿にしたように笑うものだからついそう言ってしまった。
しかし会長は全く意に介してないようだ。
「そんなことねーよ。いいぜ、教えてやるよ」
「!!」
漸く教えてくれる人間に出会えた!
そう思っていると、知らない間に会長は至近距離まで来ていて、整った顔が目の前にあった。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!