復讐者。
4
この学校のことは全て把握している。
この広い校内を、迷うこともなく歩いていく。
廊下を歩くときに感じる視線。
女のような容姿の男子生徒達がキャアキャア言いながら俺を見てくる。
ー全く、気持ち悪いな。
睨み付けて今すぐ黙らせてやりたいが、それは駄目だ。
これからの計画に支障をきたすからね。
見方は多ければ多いほど良い。
好奇に満ちた目で俺を見る生徒達に微笑みかける。
更に大きくなる甲高い声。
…この笑顔は使えるな。
微笑みとは違う笑みを浮かべた。
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