病気×平凡(リクエスト小説)
14 side:ゆき
「ゆき、ごめんな!行けなくて…」
「べつ、に」
ようのうれしそうなかお、みたくなくて
ちがうとこをみた。
「ゆき…?どうした?なんかあった?」
どうした?って
それをきみがきくの
「なにも、ないよ。ようはなにかあったの?うれしそう」
へいきなふりして、しつもんした。
「あ、今さっき、親友が来たんだ!久しぶりに会えてうれしかったなー」
「しんゆう…」
しんゆう、って
ともだちより、とくべつなそんざいなんだよね
ぼくより、たいせつな…
「よかったね」
こころにもないことをいう。
へんなこといってきらわれたくないから。
「うん!あぁ、はやく退院して学校行きたいなぁー」
…え?
なにそれ
はやくたいいんしたいの?
なんで、だってたいいんしたら
もうあえなくなっちゃうのに
「ようは、はやくたいいんしたいの?」
さっきのことばがしんじられなくて、きいてみる。
「当然だろ?はやくみんなに会いたいし!」
きみって
ひどいことを
えがおでいうんだね。
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