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病気×平凡(リクエスト小説)
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よし、今日もゆきのところに行くか。

そう思って立ち上がろうとしたら、病室のドアが開いた。

ゲッ!佐野さんか!?

そう思って慌てていたが、そこにいたのは意外な人物だった。

「陽!久しぶり!」

「あっ、涼!」

僕の親友の涼だった。

僕達の住んでるとこから結構離れたとこにある病院だから、お見舞いなんて誰も来ないと思ってたのに。

「来てくれたの!?」

「うん。だってお前、何の連絡もくれないから心配でー」

「ご、ごめん」

「ん、まぁ元気そうでよかったよ」

それから暫く、涼と喋っていた。

久しぶりの再会に浮かれて、夢中で喋ってしまった。

だから、気が付かなかった。

病室の入り口に立っているゆきに。

そのゆきが、綺麗な顔を歪めて涼を見ていることに。


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