小説:生徒会庶務の災難 1 「おいチヨ、このプリントまとめとけ」 「チヨ、さっさとこれを職員室に持っていきなさい」 「チヨ〜これどうしたらいいの〜?」 「「チヨちゃん、遊ぼーよ!!」」 はぁ…。 思わずため息がでる。 週に数回仕事をすればいいが、他の生徒会メンバーと同様の待遇がある、という魅力的な条件につられて入った生徒会。 庶務として働いている。 しかし実際は聞いていたものと全く違った。 毎日呼び出され、庶務の仕事以外のものも押しつけられる(主に会長と副会長から)多忙な毎日。 俺の不満になど耳を貸そうとしないから、もう諦めている。 あ、ちなみに冒頭のセリフを言った奴等は、上から会長、副会長、会計、俺と同じ庶務の双子である。 セリフからわかるかも知れないが、どうやら俺は会長と副会長に嫌われているようだ。 理由なんか知らない。 どうだっていいしね。 [*前へ][次へ#] [戻る] |