小説:生徒会庶務の災難
15
「「ねぇねぇキミ!」」
「ん!?なんだ…って、うわっ!!お前らスゲー似てんな!!双子か!?」
「「ふふふー。僕らの見分けつくかな?」」
「左が兄で」
「右が弟だよっ!」
そう言い、グルグルと回りだした。
暫くして止まり、兄のほうが言った。
確かにそっくりだけど、雰囲気が違うから、俺には見分けつくんだよな。
双子にそのこと教えてないけど。
「僕はどっちでしょー!」
「兄だろ?」
「「え!?」」
おー、当てた。転校生さっきから凄いな。
「「う、嘘だ!」」
またグルグルと回り、今度は弟が言った。
「僕はどっちで…」
「弟だろ?」
「「…!!」」
双子は固まり、転校生はなに当然のこときいてんの?って顔してる。
「すっごーい!なんでわかるの!?」
「…すごい、ね…」
兄は目をキラキラさせ、弟は少しテンションが下がっている。
「なんでって…確かに似てるけど、全然違うじゃん!!」
「「!!」」
兄は更に喜び、弟は憎しみを込めた目で転校生を見る。
はは、確かにこいつらは似ているようで全然似ていない。
性格がね。
違いは後々わかると思うよ。
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