小説:生徒会庶務の災難 12 つーか、セフレ作るのに事情があるって…どんな事情だよ(笑) それにしても、突然会計が喋らなくなった。 どうしたんだお前? まさか図星とか? いやいや、そんなわけ… 「だって…俺に近づいてくるのなんて…親衛隊とか、顔しか興味ないやつばっかでっ…誰も俺自身を見てなんかくれないからっ…だったら、利用してやろうと思って…」 あるのかよ! え、なにその理由。馬鹿だろ。 そう言いたいが、苦し気な会計にとても言える雰囲気ではない。 「そっか…親衛隊なんか気にするなよっ!!俺はお前のことわかってやれるからなっ!!もう俺ら親友だろ!?」 そう言って転校生は会計の手を握る。 顔を赤らめる会計。え、もしかして惚れた? 転校生すごっ。 こんな調子で副会長もオトしたのかな。 ちょっと転校生に対して興味が湧いてきたが、巻き込まれるのはゴメンだ。 やっぱ書記の後ろでやりすごすのがベストだな。 転校生に見つからないよう、角度に気を使いながら観察を続ける。 [*前へ][次へ#] [戻る] |