小説:生徒会庶務の災難
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「そろそろ昼休みですね。…行きましょうか?」
遠慮がちに副会長がきいてくる。
俺が嫌がっていることがわかってるようだ。
「…行くしかないんじゃないのか。」
俺は重い腰を上げた。
「なんだってこんなとこに呼び出したんだか…」
双子兄に指定された場所は食堂。
昼休みの食堂なんて、学校で一番人が多くなる所だろう。
目立つ所で俺らに絡んだら、生徒からの嫌がらせが増えることを理解できないのだろうか。
それとも、なにか注目されたいことでもあるのか。
生徒達の視線が痛い。
「呼び出しておいて遅れるってどーゆー了見なの…」
仕方ない、飯でも食っていよう。
副会長達と一緒に二階に向かった。
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