小説:生徒会庶務の災難
19
「ったく、なんなんだよあの転校生は…なんで俺も関係あるんだ?」
あ、やべ。
転校生の愚痴なんて言ったら副会長が怒るか…
「さぁ…私は最近、翔太の所に行ってませんから、わかりません。」
あれ、怒らない。
つーか、最近行ってないのね。
副会長も大人になったってことか?
「俺、も…しらない…。千代…いく?」
書記がおずおずと口を開いた。
「んー…出来れば行きたくないけど。行かなきゃ後々もっとめんどくさくなりそうじゃね?」
俺の言葉に、副会長と書記が頷いた。
「不機嫌な翔太は正直手間がかかりますからね。大人しく従っておくのが妥当でしょう。」
やっぱりそうだよな…
時計を見ると、昼休みまであと二時間ほど。
溜め息と共に仕事再開した。
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