小説:生徒会庶務の災難
17
あー、なんて平和なんだろう。
書記と副会長がいて、仕事は随分楽になった。
まぁ、解決してない問題はいくつもあるけど。
それでも、今だけは忘れたい。
どうせ嫌なことなんてすぐにまた訪れるんだから。
今はこの束の間の平穏を楽しみたい。
仕事をする手を止め、椅子の背もたれに寄り掛かる。
今日は天気がよくて気持ちがいい。
目を閉じて日向ぼっこ?を楽しむ。
このまま時間が止まればいいのに…
「みんな!」
いきなり聞こえてきた双子兄の声。
「翔太が呼んでるから来て…っ!」
あんなに平穏だったのに。
さっそく嵐の予感だ。
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