小説:生徒会庶務の災難 9 side:副会長 何故書記がここに… 『書記がやってくれてるし』 チヨの言葉を思いだし、イライラする。 書記にあたるのはお門違いだとわかっている。 それでも、頼られている書記をどうしても疎ましく思ってしまう。 「仕事をしていたのではないんですか?何故ここにいるんですか」 「千代に、用が…あって」 「チヨなら次の授業も受けると思いますよ?」 「なんか、あったら…いつでも、呼んでいいって。メール、したし…」 …え? 「メール?チヨのアドレスを知っているのですか?」 「教えて、くれた」 嬉しそうに頷きながらそう言う書記。 …なんなんだ。 い苛々は募るばかりだ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |