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小説:生徒会庶務の災難
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暫くすると、副会長が戻ってきた。

しかも、超ごきげんで。

いつもの胡散臭い笑顔ではなく、キモチワルイ。

いや、いつもの笑顔もキモいけどね。

「副会長〜ど〜したのぉ?」

「何をニヤニヤしている、気持ち悪いぞ」

「「転校生となんかあった!?」」

「どう、したの…?」

5人が興味深そうに副会長に問いかける。

「転校生、ですか」

話したくて仕方がない、という様子で副会長が口を開く。

「可愛くて素直で私をわかってくれる…とても素敵な」

「可愛かったぁ〜?マジでぇ!」

おい、会計。せめて最後まできいてやれよ。

初めの部分にしかくいつかない会計を呆れと苛立ちを込めた視線で見る副会長。

「先に言っておきますが、翔太に手をだしたら許さ」

「俺も会いたい〜!ねね、昼休み会いにいこーよぉ」

「「さんせー!!」」

「ふん、どんなやつか見ておいてやるか」

副会長が若干哀れに思えてきた…

「昼休み、翔太は食堂に行くそうです。翔太は可愛らしい笑顔でまた後で、と言ってくれたので当然私も昼休みは食堂に…」

「へー!じゃあさぁ、昼休み皆で食堂行こーよぉ」

会計の提案に賛成する役員共。

その『皆』に俺も入れてないだろうな。

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