リクエスト・企画小説
リボーン編
「武ーーっ!父ちゃん今手が離せねぇから宅急便うけとってくれーーーっっっ!!」
部活が終わり帰宅して、ご飯の前に風呂入るかと、たんすの引き出しから着替えを取り出していた山本の手が止まる。
 父は寿司を握っている最中なのだろう、一人で切り盛りしている大変さは小さい頃から知っている山本、「へーい」と着替えをその場に置いて階段を駆け下りた。
「ここにハンコかサイン下さい」
受け取りのサインを手渡されたボールペンで記せば、宛名が山本武になっているのに気付いた。差出人を見れば住所は親友沢田綱吉の物になっている。
「ツナ?何だろわざわざ宅急便使って」
正方形に近い形の段ボール箱。割合軽くて、振ってみるとゴソゴソ音がする。自分の部屋のベッドの上、包装紙を破ってゆっくりふたを開けてみた。
「おわっ!」
ポンという小気味いい音と共にリボンと紙ふぶきがはじけ飛んで、そこから顔を出したのは


「誕生日おめでとうだぞ 山本」
「小僧ーっ!?」
いつもの黒尽くめの衣装を大きくて真っ赤なリボンで飾った赤ん坊。
「今日は雲雀が来れないんだろう?俺が代わりにお祝いに来てやったぞ」
そう言ってさらに箱の中から取り出したものは。
「ははっ水鉄砲ー!」
柔らかな赤ん坊の手から渡されたそれは、なんとなく黒尽くめの赤ん坊が愛用している銃の形に似ていて。
「よ〜し、今から風呂入るトコだったし小僧も一緒にこれで遊ぼうぜ!」
思いがけぬ来訪者とプレゼントに喜んだ山本は、いつものようにリボーンを肩に乗せてドタバタ階段を降りる。
「それで撃てば百発百中だぞ」
「おーすげーな!まずはお手本見せてくれよ!」
風呂場でバシャバシャワーワー時間も忘れて。湯船から上がろうとした時には、さすがに二人とものぼせてふらふらになっていた。


 ご飯を食べた後はもう寝るだけで終わってしまうはずだった誕生日、残り数時間がとても楽しい物に変わって、山本は体も心もホカホカ気分のまま布団にもぐる事が出来ましたとさ。



 一緒に風呂に入ることが出来てリボーンもご満悦(笑)

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あきゅろす。
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