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馬鹿な子ほどかわいい
もぐもぐとピザまんを美味しそうに頬張る山本を後ろに、ほとほと疲れた頭を抱えながらの帰り道。
「そういえば草壁さんに電話とかしなくていいの?」
山本の言葉に、まだホカホカと湯気を立てている越後もち豚まんを手にした雲雀はうろんな目を向けた。
「・・・・・なんで」
「えっだってさぁ並盛署?さっきの人と一緒に行ったんじゃねえの?」
・・・・行ったよ。行かせましたよ君の目の前で。痴漢行為働いたわけだし、前科もあるからあいつがどうなるかは知らないけど。
「・・・それで?」
「いやホラ草壁さんも考えてみたら受験生なんだよな。俺が連れて行ったほうが良かったかなぁ」
  
  ビシッ!!

 空気の凍りついた音と共に、吸い込まれそうな真っ黒い夜空を見上げて申し訳無さそうにつぶやいた山本の額を、雲雀は肉まんを持つ反対の指で思いっきりはじいた。
「いったーーーーーっっ!!何すんだよひばりーーーっ!!」
「うるさいっっ!!この脳天気天然ばかっっっ!!!これ以上なんか言ったらその口にこの肉まん押し込むよっっ!!!」
「何でだよーーーーーっっ!!」
(ミイラ取りがミイラになって、もしも部屋に連れ込まれたりしたらどうするんだ!!挙句の果てにヤられちゃってもこの子ってば『何でこんな事になったのかさっぱりわかんね〜』とか平気で言いそうじゃないかっ!!!!)
抱えた頭を更に頭痛が襲ってきたような気がする。



 ちょっと!!そこで面白おかしく眺めてる神様!!僕が卒業したらこの子の事しっかり見ててよ!!でないと天国まで行って咬み殺してやるから!!!!


   おしまい

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