ЙоνЁL ページ:1 「離れたくないよ」 ぎゅっと掴む服の袖 あなたの困った笑顔 「忘れてたんだけどね、おいしいケーキ買ってきたんだ。だから最後に…」 最後最後って何回引き止めてるんだろう わかってるのに いくら時間を重ねても心が繋がることはもうないってこと わかってるのに あなたの心にはあたし以外の子がいるってこと それでも今あなたと別れたら、永遠に会えなくなるんでしょ? そう思うと笑顔で手を振るいい子を演じる余裕もなくなる 『ごめん、もう帰るわ』 「有名なとこのケーキでね、それで…」 『きりねーだろ?』 「………」 『本当に好きだった。ありがと。じゃあ…さよなら』 ほんの数p あなたとあたしの距離 あたし忘れちゃったのかな? あなたに触れる方法を あなたに声をかける方法も… 去ってくあなたの大きな背中をただ見つめることしかできない ガチャン 冷たい鉄の扉が閉まる あたしたちの物語が完全に終わった音 こんな結末望んでなかった こんな結末思いもしなかった [次へ] |