ごちゃまぜどころ
6
「ナルトーコーヒー入れてー」
「今日は紅茶なんですよお嬢さん」
「やーだーナルトのコーヒー飲みたーい!」
何時の間にか名前呼び。
そして何時の間にかうちは山中専用の喫茶店と化していた。
「コーヒー!コーヒー!コーーーーヒーーーーー!!!」
「分かった。分かったから。」
ちょっと黙ってて。このアパート俺が住んでるから他の部屋ほとんど空き部屋だけど一応なん部屋かは埋まってるんだから…。
はあ、とため息をつきながら一口入れたての紅茶を口に含んでからキッチンへと向かった。
「ほら。」
どうぞお嬢様とばかりにコーヒーとクッキーを出してやる。何か茶菓子を出さなきゃ煩いのは過去何回かで学んでいる。
なんてふてぶてしさなんだと呆れたこともあったが今じゃすっかり慣れてしまった。
「おーいひーい!さふがナフトー!」
「口にいれたまま話さないで。恥じらいはないの?」
「んぐ。今更ナルトに恥じらいもなにも…」
「だろーね。この前なんてよだれたらしながら白目でソファで昼寝してたしね」
「…え、うっそー。それは流石に恥ずかしいわよー。」
「うん、うそ。」
「……ナールートー」
「はは、ごめんごめん」
騙されたと分かって思い切り睨みつけてくる山中に思わず笑ってしまった。
素で話せる相手って今までいなかったから知らなかったけど人にからかうわれるよりもからかう方が症にあってるみたいだ。
「ナルトって実は隠れSよねー」
「サスケにアタックしては煙たがれるのに諦めない山中は隠れもしないドMだよね」
「絶対Sよー、あんた。」
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