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ごちゃまぜどころ
シカマル視点

それは帰りのことだった。


「あ、サスケくんじゃなぁーい。」

任務のあとの帰り道、土手を歩いているといのはふと視線を河川に向けたかと思うと声のトーンを上げてそう言った。

アスマもチョウジもまたかという表情をする。

けれど俺にしてみればいのがサスケを見つけたにも関わらずその場に留まっていることに驚いた。

おいおい、お前、前はサスケ見つけた瞬間ゴールデンレトリバーも驚きのスタートダッシュきって興奮状態であいつに飛びかかってたじゃねーか。

唖然としたままその様子をみているといのはサスケを数秒眺めたかと思うと今度は

「…ぶっ。」

吹き出して笑った。

は?なんでそうなんだ?お前なんでサスケ見て笑ってんだよ?

そう思ってよくよくいのの視線の先を辿ってみる。見ていた対象がいつの間にかサスケからナルトへと変わっていたようだった。

何かまたヘマをしたのか春野におもっくそ殴られている。あれは…痛いだろうな。かなり。思わず心の中で合掌。


「バッカじゃないのー?」

そんな俺の横でクスリと笑ったいの。いつの間にか先に進んでいたアスマたちに駆け寄っていってしまった。



バッカじゃないのーってお前…。

「…はぁ?…それはバカにしてる顔じゃねぇだろ?」




「何してんだ、シカマルさっさと行くぞー」

「おおー。」

軽い返事をして最期にチラリとナルトたちへと視線を向ける。先ほどのいのの表情を思い出して苦笑を零した。

「今回はマジってか?…めんどくせぇ。」

色々な思いを込めたいつもの口癖を呟いてアスマたちのあとを追った。

その後ろをナルトが見ていたなんて俺は一生知らないだろう。


「シカマルおっそいわよー!」

「へいへい。」


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